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適材適所について

2017.08.02

パワーショベルで砂場を掘る

「パワーショベルで砂場を掘る」・・・小学校か中学校の教科書か何かに、この表現が載っていました。前後の脈絡は忘れてしまいましたが、この表現だけを面白い言い方だなと思って、今でも覚えています。「砂場」とは、幼児か小学校低学年生が遊ぶ、あの砂場のことです。縦横とも2、3メートルの小さいスペースです。これに対し、「パワーショベル」は、土木工事で使う大型重機のことです。砂場でお城でも作るとして、また、その周りに堀を掘るとして、何を使うでしょうか?片手で使える20~30センチの長さのシャベル(スコップ)を使うでしょう。もし、大型重機の「パワーショベル」を使ったらどうなりますか?そもそも、小さな堀など掘れません。このように目的と手段が、ミスマッチな状況を、「パワーショベルで砂場を掘る」と表現できると思います。経営学に精通した博識な人物でも、企業の経営管理としては今ひとつマッチしていないなんて時は、「パワーショベルで砂場を掘る」的な状況がないか振り返ってみる必要があると思います。

適材適所

人材配置にも、同じことが言えるのではないでしょうか。それぞれの働く環境に丁度マッチした人材を配置できるかは企業経営にとってもポイントだと思います。その上、企業の置かれている環境の変化で、各部門の最適人材の要件も変動します。企業は、人材の特性に応じ、環境変化に対応し、最適配置を図る必要があります。まずは、内部調整、即ち人事異動です。売上増加や規模拡大が最優先の企業であれば、営業能力の高い人材が重んじられるでしょうし、収益環境が厳しい際は、有能な購買担当者や業務改革に有能な人材が重用されるかもしれません。企業内で最適配置が限界となれば、企業は、外部に人材を求め、内部人材の中には、外部に最適環境を探そうとする者も出て来るでしょう(転職です)。そして、我々のような人材コンサルタントの出番というわけです。我田引水になるようですが、現代ほど人材の異動を必要としている時代はないと思います。その理由の第1には、企業の内部人材に多様性がないことです。経営課題に多様なアプローチでトライできないのです。第2には、にもかかわらず、外部環境の変化は激しいものがあります。企業内は単一化し、外部環境は多様化しているというわけです。難しい状況になっています。誰かがスイッチを押さなければこの状況は打破できませんが、単一化した企業内部からは、大きな声はなかなか上がりません。かなり深刻な状況になってから、外部からメスが入る形が多いかもしれません。もっと多くのベンチャー企業が多様な人材を吸収し、そのことで経済界全体を活性化していくようなことが必要なのかもしれません。経営コンサルタントや人事コンサルタントが必要な時代です。私も、微力ながらこのような状況の打破に取り組んでいきたいと思います。

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