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私は天邪鬼

2017.08.19

 天邪鬼(あまのじゃく)とは、調べると「わざと人に逆らう言動をする人。つむじまがり。ひねくれ者。」原義は、「 民間説話に出てくる悪い鬼。物まねがうまく、他人の心を探るのに長じる」とあった。私はこの「天邪鬼」である。人のやっていないことをやりたがる。やっていたことが流行りだすと興味がなくなる。新し物好き。やっかいな性格なのである。

携帯電話もである。今は誰でもまさに「携帯」している携帯電話だが、かつては、固定電話が中心だった。NTTからショルダーフォンが出ていたが、業務用だった。経済バブル時代になると不動産業などで羽振りがいいビジネスマンは、固定電話の受話器を一回り、いやもっと大きくした携帯電話を持ち歩いていた。大型トランシーバーのようだった。そんな人たちは、ホテルのラウンジにデザイナーズブランドのスーツ姿で腰を下ろし、テーブルにその携帯電話を立てておいて商談をしていた。

そのころ日本移動体通信が、「ミニモ」という小型携帯電話を発売した。年配の方はテレビコマーシャルで覚えておられるだろうか。そのころ人気女優の古手川祐子が、ニコッと笑って「ミニモ!」とやるのである。私は早速、販売店である「三井物産本社」に出向き購入した。本体価格は、10万円以上、通話料も月10万円以上かかったと記憶している。その頃は、銀行員として法人先中心に営業活動をしていたが、私は密かにミニモを使っていた。歩きながら顧客と商談している銀行員など他にはいなかっただろう。バブルな時代だった。

ところがである。携帯電話はその後、急速に普及していく。業務でも周りの者全員が使うことになっていく。そうなると私は面白くないのである。使いたくない。携帯電話は固定電話に比べてスパイ組織に傍受されて機密が漏れる危険性が高いから、・・・などと否定的に考え始める。多くの人が行うスタイルを「流行、トレンド」というが、これに流されたくないのである。何かと難癖をつけて、その外に外れて行こうとする。本当に困ったものである。

こんな性格の私だが、時々、役に立つことがある。業績不振店の立て直しや経済不況期の対処などである。こういう時期は常識が通用しなくなる。孤立する。今までやってきたことが通用しなくなる。もともと他の者がやってきた方法には興味がない私である。人の意見など聞いて対処しない。自分自身の感覚を信じてやるだけである。躊躇などしている暇はない。出来ると思って進むだけである。天邪鬼な性格の者が好む環境なのだ。振り返るとそんな環境でばかり仕事をして来た。やはり環境は、我が心の影である。

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